自鯖設置型RSSリーダー Fever°を試す
Posted 7月 14, 2009
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いままでRSSリーダーとしてFleshReaderを使っていたのだけれど、これが全く機能追加の兆しが無い。まぁ特に思い入れもなかったので、さっくり乗り換えを検討していたところこんな記事を見つけた。
RSSリーダーで苦しみたくない人にはやや人工知能的なFeverがおすすめ [TechCrunch]
読んだ瞬間これは良いと感じた。どのRSSリーダーを使っていても須くストレスに感じるのは「未読数」。特にしばらく見なかった時に、未読:数千件とか出るとゲンナリしてしまう。
もちろん、読む義務が有るわけではないのだけれど、残っていると何となく気持ち悪いし、良い情報が埋まってしまうかもしれない。
このRSSリーダーを使えばそれを解決できるかもしれない。そんな予感を感じた。初期費用は$30.00。デモが無く試せないのはつらいが、思い切って購入してみた。
そこで、まだWeb上の情報も少ないようなので、レビューを書いてみようと思う。
特徴
・サーバー設置型
MySQLとPHPが動くサーバーが必要。
レンタルサーバーでも動くかもしれないけど設置は規約に従うべし。
・モダンなRSSリーダーの基本機能を網羅
・データマイニング機能
リンクを解析し、ブログを横断して記事を束ねて表示する。
・機能的デザイン
製作者がデザイナーのおかげか、最近はやりのソリッドなデザインにajaxを使った機能的なデザインを持っている
レビュー
まずは基本機能から。
これがFever°の基本画面。はじめは最左列のメニューのみが表示される。
Kindlingを選べばfeed購読時に「必読」とした未読feedがすべて表示され、グループを設定した場合はグループ名を選択するとグループ内の未読feedが表示される。記事の横には保存・保存解除のボタンがあり、保存するとSaved項目に保存される。Sparksはfeed選択時に必読としなかったものが表示される。こうやって必要な情報の範囲をコントロールできるといったわけだ。
ちなみに、設定を変えれば既読のfeedや記事を表示させることもできる。また、項目の選択はマウス以外に、MacのFinderのようにすべてカーソルキーで操作することができる。(記事選択時に右カーソルキーを押せばオリジナルの記事に飛ぶこともできる)
次はこのRSSリーダーの目玉、データマイニング機能を見てみよう。
このように似た記事をまとめ上げてくれる。この機能があることで、自分の居るWebの世界で何が今ホットな話題となっているかを知ることができる。この機能、温度の絶対値の意味はよくわからないが、相対的にはリンクだけでなく日付なども見ているようでなかなか優秀である。リンクがないと何ともならないが、逆にリンクさえあれば以下のようなパターンもバッチリ。
一見関係なさそうな2つの記事だが、内容を読んでみると下のブログ主が上のブログ主の写真を撮りました(撮られました)という記事でバッチリ関連がある。リンクという単純だが重要な要素に着目した製作者の勝利だ。
この機能を有効活用するために必要なのは、「とにかくたくさんfeedを登録しておくこと」だと思う。feed数が少ないとなかなか機能しづらい。大手はとりあえず登録しておくぐらいがちょうど良い感じだ。ただし、2ちゃんねるまとめブログ系は同じスレを取り上げることが多く、登録しすぎるとHotが2ちゃんねる系で埋まってしまうので注意。
機能を有効活用する
このような機能があると何がうれしいかというと、情報を効率的に集めることができる。
時間がないときはHot項目でトレンドだけキャッチアップしておく。少し時間があるときは興味のあるグループのfeedにも手を出す。さらに時間があるときはKindlingを閲覧。暇で仕方ないときはSparksにまで手を回すといった感じで、効率的に情報収集ができる。
他にも気になる記事はとりあえずSavedに放り込んでおけば、ブラウザのタグを開きっぱなしにしておかなくても後からじっくり読める。
まさにRSSリーダーで感じていたストレスを低減することができている。
欠点
・自鯖設置型
やはりLAMPサーバーを自前で用意するのはたいていの人には難しい。製作者さんも特にサービス型で拡大していくつもりはないようなので、こればっかりは仕方がない。
・画面が16:9に最適化
自分はすべて16:9 (or 16:10)の画面に移行しているので問題ないのが、4:3の画面を使っている人は注意が必要。記事が表示される部分が小さくなってしまって、記事がとても読みづらくなってしまう。
以上のような欠点もあり、けして完璧といえるものではない。しかし、従来のRSSリーダーにちょっとした機能を加えることで、使い勝手を大きく飛躍させたFever°。よかったら試してみたらいかがだろうか。